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2018年2月のブログ記事

離乳食を食べてくれないとき見直すポイント

乳児検診でよく聞くのが、「離乳食を食べてくれなくて困っている」というお母さんの切実な悩みです。いろいろ考えて試しているのに食べてくれないと、お母さんもイライラしたり落ち込んだりしてしまいますよね。

 

まずは体重がちゃんと増えているなら一安心です。「食べてくれない」ことばかり気にしすぎず、「母乳やミルクでちゃんと大きくなっているわ」と自信を持ってください。

 

それでは離乳食を食べてくれないときに見直すポイントをいろいろと書きますので、参考にしてみてください。

 

☆離乳食には空腹が大事です

 完全母乳で離乳食が進まないときは、授乳回数が多すぎる可能性があります。離乳食の前2〜3時間は授乳を控えて空腹にすると食べてくれるかもしれません。

泣いて母乳を要求する赤ちゃんに根負けしないように、「少しくらい泣いても大丈夫」とおおらかな気持ちを持ちましょう。外出したり、他の子と遊んだりすると、楽しくて頻繁に母乳を欲しがらなくなることもありますのでいろいろ工夫してみてください。

 

☆生活リズムをできるだけ一定にしましょう

 生活リズムが整うと、食事のリズムもついてきます。決まった食事の時間に、椅子に座り(座ったときに足がちゃんと着いているか見てあげましょう)食事をするようにしましょう。

 

☆食事に集中しましょう

テレビを消し、おもちゃが目に付かないようにしましょう。

 

☆家族が一緒に「おいしいね」といいながら食べましょう

 大人が美味しそうに食べている姿をみせながら、同じ時間に一緒に食べられるといいですね。食卓が楽しい場所になると、食べることに興味をもち、食べる意欲がわいてくるでしょう。

 我が家では大人が一緒にごはんを食べられないときは、クマのぬいぐるみが一緒に食べてくれています(「くまちゃんモグモグ、次は◯◯ちゃんモグモグだよ」と声をかけながら)。 

 

☆食感の好みはさまざまなので、いろいろためしましょう

 お子さんの食材の硬さや大きさの好みはさまざまで、ドロドロが好きな子もパリパリが好きな子もいてイロイロです。月齢相当の食材の硬さや大きさにこだわり過ぎず、安全な範囲内でいろいろな食感に挑戦してみましょう。

 

☆食べ方の好みもいろいろです

 どうしてもスプーンが嫌いで口をつぐむお子さんもいらっしゃいます。そんなときは、スプーンは使わず手づかみで食べられるようにしたり、あるいはお母さんが手で口に運んでみてもよいでしょう。お箸で口に運んでもらうのが好きなお子さんもいます。

 

 

ここまで書いたことは、これが正解だから絶対やらなくちゃダメ、ということはありません。合うやり方は家庭ごとに違うでしょうから、お子さんやお母さんに合う方法を探す手助けにしていただければと思います。

あと、離乳食をあげるときにお母さんの気分が落ち込む、眉間にシワがよっているという場合は、「お母さん自身がご機嫌で過ごすためにどうしたらいいか」も考えてみてくださいね。

何よりも食卓でお母さんが「おいしいね」と笑顔で語りかけてくれることが、お子さんにとって幸せだと思います。

 

参考文献:太田百合子:離乳食を嫌がって食べたがりません.どのように対応したらいいですか.小児科診療11:1881-1883,2012

 

安藤

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