名古屋市港区港栄4丁目3-5
カテゴリ「インフルエンザ」のブログ記事
インフルエンザ注意警報発令中(インフルエンザの予防投与、予防接種について)
2019年1月11日
カテゴリー: インフルエンザ
1月に入り、インフルエンザの流行が本格化してきました。
インフルエンザは、急な発熱、関節痛、のどの痛みなどが主な症状ですが、普通の風邪に
比べて全身症状が強いのが特徴です。
当院でも発熱がある方は、鼻から綿棒で鼻水を取り、迅速検査を行っております。
発熱直後はウィルス量が少なく、陰性と出ることもありますが、周囲での流行がある方は
発熱早期や微熱でも陽性と出ることもあります。
本年からは一度服用するだけの新しい薬(ゾフルーザ)も出ており、当院でも処方しております。小児のお子さんには、吸入薬(イナビル)または内服(タミフル)、漢方(麻黄湯)
を処方しております。
自費にはなりますが、予防薬も処方しております。
(イナビル、タミフルを使用し、詳細は 2018年1月19日のドクターズブログ“インフルエンザの予防投与”をご覧ください。)
ご家族が発症し、看病される保護者の方は処方を希望されることが多いです。
(予防接種とは異なり、インフルエンザの治療薬を予防として使用する方法です。)
インフルエンザの予防接種は、接種後2週間から長くても5カ月程度と言われており、接種をしてもかかってしまうこともありますが、軽くすみますので、接種をお勧めしております。
乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方、周囲に妊婦さんや乳幼児のみえる方、医療・介護関係者の方は、自身のためもありますが、周囲に拡散しないためにも接種しましょう。
例年は3月ごろまで流行しますので、当院でも引き続き当日接種を行っております。
(3歳未満の方は小児科診療時間内にお越しください。
3歳以上の方は診療時間内はいつでも接種できます。)
一番良いのはかからないことですので、バランスのよい食事、休養、手洗い、うがいで
冬場を乗り切りたいですね。
文責:荒木
インフルエンザ予防投与
2018年1月19日
カテゴリー: インフルエンザ
インフルエンザが流行してきました。
当院ではインフルエンザ予防投与を保険外(自費)診療で行っています。
家族にインフルエンザ感染者がいる、受験などの重要な日に感染から予防したい、このような理由でご希望される場合はお知らせください。タミフルの内服、リレンザまたはイナビルの吸入の処方が可能です。感染者との接触後2日以内に服用することにより10日間の予防効果が望めます。
当院では処方箋料として一律1500円(保険外)を頂いております。薬剤料は調剤薬局により異なりますが、4000円から6000円(保険外)が相場のようです。
予防投与についてお考えの方はお気軽にご相談ください。
インフルエンザと診断されたら異常行動に注意!
2017年12月18日
カテゴリー: インフルエンザ
小児・未成年者がインフルエンザにかかったときには、抗インフルエンザ薬(イナビル、タミフルなど)の服用の有無に関わらず異常行動に注意が必要です。
診断されて治療が開始されてから少なくとも2日は、小児・未成年者を1人にしないようにしてください。
もしも異常行動が発生した場合にも、小児・未成年者が家の外に飛び出てしまわないように下記の対策をとりましょう。
・出来る限り1階に寝かせる
・玄関や全ての窓の施錠を行う
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・窓に格子がある部屋で寝かせる(格子があれば)
<異常行動の例>
・突然立ち上がり部屋から出ようとする
・興奮状態となり部屋を駆け回り意味の分からないことを言う
・興奮して窓をあけてベランダに出ようとする
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする
など
短時間でこれらの行動がおさまってしまえば良いのですが、異常な言動や行動が1時間以上続くときはインフルエンザ脳症も疑われるため病院を受診しましょう。
参考:厚生労働省 インフルエンザQ&A
安藤
妊婦、授乳婦のインフルエンザワクチン
2017年10月3日
カテゴリー: インフルエンザ
妊婦がインフルエンザにかかると重症化しやすいことが知られています。
国立感染症研究所は、妊婦にインフルエンザワクチンを接種した場合に母体に特別な副反応の報告はなく、胎児に異常が出る確率が高くなるというデータもない、と報告しています。また、インフルエンザワクチンを妊娠後期に接種した妊婦のお子さんは接種していない妊婦のお子さんに比べて生後6か月までインフルエンザにかかりにくいという報告もあり、妊婦へのインフルエンザワクチン接種は妊婦と生まれてくる赤ちゃんの2人に利益がある可能性があります。
以上のことから、当院では産科でインフルエンザワクチン接種を許可された妊婦さんには、妊娠全期間のいつでもインフルエンザワクチン接種を行っています。
また、授乳婦にインフルエンザワクチンを接種しても乳児に悪影響はありませんので、ご希望の授乳婦の方にインフルエンザワクチン接種を行っています。
インフルエンザワクチン接種をご希望の妊婦さん、授乳婦さんは、当院受付かWEBでご予約ください。
参考:産婦人科診療ガイドラインー産科編 2014
安藤
1歳未満のお子さんのインフルエンザワクチン接種について
2017年9月27日
カテゴリー: インフルエンザ
インフルエンザワクチンは生後6か月から接種することができます。
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールにも生後6か月からの接種が明記されています。
ではなぜ1歳未満のお子さんのインフルエンザワクチンを接種しない病院があるのでしょうか。それは1歳未満の子にインフルエンザワクチンを2回予防接種したとしても、大きいお子さんに比べてワクチンの効果が低いことが知られているからです(もちろん全く効果がないわけではありません)。
一方、インフルエンザワクチンは乳幼児(6か月〜6歳)の重症化予防に有効という報告があったり、1歳未満でインフルエンザワクチンを接種しておくと次の年にインフルエンザワクチンを打ったときに予防接種の効果が高まる可能性もあると言われています(1年前のインフルエンザワクチンによる免疫が呼び覚まされるため)。
当院では1歳未満のお子さんのインフルエンザワクチンについてご相談を受けた際は「保育園など集団生活に入っている子、インフルエンザ流後期に大勢の人に接触する機会が避けられないなど感染のリスクが高い子、そうでなくても安全いきたいとお考えなら接種をおすすめします」とお話しています。
いずれにせよ、1歳未満のお子さんのインフルエンザ予防には同居する家族がインフルエンザにかからないことが大切です。家族のみなさんが予防接種をしたり流行期に出歩かない、など気をつけて、赤ちゃんに移さないことが重要です。
参考:予防接種Q&A 小児内科2013 vol45増刊号(p537-538)
厚生労働省 インフルエンザQ&A
安藤