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カテゴリ「花粉症」のブログ記事
花粉飛散期の新型コロナ対策
2021年2月9日
カテゴリー: 花粉症
花粉が飛び始めました。
東海地方の飛散開始予測日は2月17日頃との予測ですが、飛散開始予測日は本格飛散の開始日なので、もうすでに反応が出ている方も沢山お見えになります。
新型コロナ対策として、ユニバーサルマスクは今や常識です。
飛沫対策という言葉も皆様聞きなれてみえるでしょう。
ウイルスは何処から体に入るのでしょうか?
眼の粘膜、鼻や口から体の中に入ってきます。
ですので、感染を防ぐために、鼻から口元までしっかりとマスクをすることやフェイスシールドが推奨されているのです。
花粉症の時期は、くしゃみ、鼻水で飛沫が飛びやすい上に、ウィルスが付着しているかもしれない手で、無意識に鼻や眼をこすってしまいます。
今年は感染対策として、換気を積極的に行っていると思いますので、室内にも花粉がかなり取り込まれると考えております。
是非、感染対策の一環として
“手を消毒しないで、眼や鼻を触る”のを止めましょう。
そして“眼や鼻を触ったら、必ず手を消毒しましょう”。
感染対策の一環として、花粉症の薬物治療(内服、点鼻、点眼)をしっかり行い、
少しでも眼や鼻を触らず、くしゃみ、鼻水で飛沫を飛ばさないようにして、“花粉飛散期の
新型コロナ対策“を行ってゆきたいと思っています。
文責:荒木
花粉症をお持ちの妊婦さんへ
2021年2月8日
カテゴリー: 花粉症
花粉症をお持ちの妊婦さんへ
花粉の飛散期が近付いてきました。
新型コロナの流行もあり、妊娠中の方にはひと際心配が強い時期だと思います。
妊娠中はホルモンバランスの影響で体に水分が溜まりやすく、鼻詰まりも起きやすくなりますが、なかなか思うようにお薬が使えません。
少しでも楽になって頂けたらと思い、できる限りの対処法を書きますね。
当院では5カ月に入ってからは下記の治療を行っています。
(4カ月までの方は、赤ちゃんの大事な器官が作られる時期なので、積極的な投薬は
行っていません。)
- 漢方の内服(小青竜湯を使用します。主にサラサラの透明の鼻水に効果があります。)
- 血管収縮薬の点鼻(妊娠期以外は、薬剤性鼻炎の原因になるので、積極的には処方していませんが、一時的に鼻詰まりが取れるので、眠れない時などには効果があります。)
- 蒸しタオルなどで鼻を含む顔面を温めます。
- 副鼻腔炎があれば、抗菌剤治療を行います。
- 鼻うがい(鼻水、鼻詰まりが取れる上に、鼻腔内に入り込んだ花粉を除去できます。)
- 上記でもつらい症状があるようであれば、短期的に抗ヒスタミン剤を2週間程度まで
使用します。
妊娠中は、色々としんどく心配事もあるので、少しでも楽になって頂きたいのですが、
なかなか胸を張ってできる治療がないのが現状です。
また妊娠前に舌下免疫治療(スギ、ダニ)を導入しておくと、妊娠中も継続できます。
(注:妊娠中に新規の導入はできません。)
色々と神経を使ってしんどい今年ですが、少しでも楽になって頂けたら嬉しいです。
文責:荒木
花粉症レター(2021年)
2021年1月22日
カテゴリー: 花粉症
今年も花粉症の時期がやってきました。
さて、今年の花粉症飛散予測は、例年よりはやや少なめで、昨年より多めです。
マスクをしていて症状が悪化しないかと思いきや、日常的に換気を行っているので
室内に花粉が入り込んできます。
でも今年は、花粉症対策よりも感染対策を優先して、換気をお願いしたいです!
当院でも12月ごろから、「花粉症が始まりましたか?」という質問が例年より多い上に、
鼻の中の所見はアレルギーっぽく、鼻水にすでにアレルギーの細胞が出ている方もおみえになります。実は、スギは11月ごろから少量飛散しているのです。
さてお薬を飲み始める時期は?
①少しでも症状が出てきたとき。
②症状が出なくても、花粉飛散予測日の1週間前から。 (バレンタインデーの頃と覚えておいてください!)
当院では、花粉症の治療は、3段階で行っています。
①抗ヒスタミン剤(ルパフィン、ザイザル、アレサガ、デザレックス、ビラノア、タリオン、アレロックなど) →くしゃみ、鼻水、皮膚の痒みを抑えます。 ②抗ロイコトリエン薬(キプレス、シングレア、オノンなど) →鼻詰まり、気道の過敏性、咳、喘息を抑えます。 ③点鼻薬(ナゾネックス、エリザス、アラミストなど)→使い続けることで鼻水、鼻詰まりを改善します。(市販の点鼻薬のように急に鼻詰まりは取れません。)
初期療法としては①から使用するのがお勧めです。
喘息、咳喘息をお持ちの方は②からでもよいでしょう。
治療のポイント
早めに使う!
自分にとって必要な量を遠慮なくしっかり使い、症状がでないようにする!
(すごく症状が出てからお薬を使うと沢山使わなくてはいけない上に抑えにくいです)
症状が完全におさまってしばらくしてから減量する!
点鼻薬や目薬は症状が出ても出なくても、決められた回数を使う!
感染対策をしながら、上手に乗り越えたいですね。 文責:荒木
花粉症の本格的なシーズンがやってきました。
当院では、下記のように花粉症の治療を行っています。
詳しい問診、検査(鼻水にアレルギーの細胞が混ざっているか、血液検査で何に反応しているか)、鼻の中のチェック(副鼻腔炎などがないか)で花粉症(アレルギー性鼻炎)の診断をします。
診断のついた方は
眠気やライフスタイルに応じてお薬の選択をします。
眠気が出たくない、多少の眠気が出てもしっかりと効きたい、飲み薬ではなく貼り薬を使いたいなどです。
1種類で効かない方、前年に数種類を組み合わせている方は、症状に合わせて
抗ロイコトリエン薬という鼻閉、気管支喘息に効果がある薬を組み合わせます。
また病院で処方の点鼻薬をきちんと使用すれば、現在の点鼻薬は内服1剤程度の効果がでます。(注:市販の血管収縮薬が入った点鼻薬は使いすぎると鼻閉がよりひどくなるので
注意が必要です。)
眼の症状がある方には、点眼薬も同時に処方します。
(ただしステロイドの点眼薬は副作用の点から処方しておりません。)
しっかり診断をつけて、症状に応じて、薬を重ねてゆけば、かなりしっかりと花粉を抑えられる時代になりました。
また当院では、治す治療をご希望の方は6月からの“舌下免疫療法”(スギ、ダニ)をお勧めしております。
是非、上記のように治療して、快適に花粉の時期を乗り越えましょう!!
原始的ですが、鼻うがい、マスク、ヨーグルトや根菜類を食べるなども同時にしてくださいね。
文責:院長 荒木幸絵(耳鼻咽喉科)
ご存じですか?花粉症初期療法
2020年1月22日
カテゴリー: 花粉症
1月中旬になりました。
敏感な方は鼻がむず痒くなったり、眼がしょぼしょぼしたりしてきませんか?
ひどいアレルギー性鼻炎の私は、すでにしっかりと薬を使い始めております。
さて毎年ですが、何となく症状が出ても、忙しかったり、我慢したり、市販薬を使用したりと頑張っているうちに3月中旬のピーク時に症状が重症になってしまう方も多くみえます。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療ですが
本格飛散(今年の東海地方は2月20日頃)の1週間から数日前、または少しでも症状が
出始めた時から、1種類の薬を使用し始め、症状に応じて追加してゆくと
症状をしっかり抑えて、花粉症の時期を通常期に近い状態で乗り越えることができます。
当院では初期療法(症状が出る前から治療)として、アレルギーの内服、点鼻薬、点眼薬を処方しております。
2月中旬の本格飛散以降は混みあいますので、症状をお伺いして、上記のお薬を処方し、
飲むタイミング、症状をお話しております。
ここ数年で新薬が発売され、眠気が出にくい内服薬、しっかりと効果のでる内服薬、1日1回貼りかえるだけの貼り薬などライフスタイルに応じて適切にお薬を使用すれば、かなりの確率でコントロールが可能になってきました。
もちろん花粉を避けて頂くことも大切なので、マスク、眼鏡を使用したり、洗濯物、布団の外干しを避けたり、帰宅時にはコートを払ったり、うがいをしたりといろいろと同時に行って頂くと効果的だと思います。
何かありましたらいつでもお気軽にご相談くださいね。
文責:院長 荒木幸絵(耳鼻咽喉科)